三戸の電車内でナンパ(所属しているコミュニティ外の、元は他人である異性に求愛する行為)をした。
初めは、爽やかに警戒心を抱かれないように、徐々にこっちのペースに持って行って、八戸でご飯にいくことになった。声をかけて、相手の状況(たまたま1人で観光に来ていた)と、僕の状況が一致した。
彼女と一緒に電車に乗って、彼女はとても僕に話してきてくれていた。それを、「普段生活が寂しいから、ぼくに話してくれるのかな」と思い込み、それを彼女に伝えた。
いや!、それ俺のことで、彼女はただたんに「男」として認めた相手に認められたくてたくさんぺちゃくちゃ話していたのに、その脈ありを逃した。やってしもうた。
ナンパの導入は「あれ、ダイナソーカーニバルに来た人ですか?」というもの。イベントのお手伝いで、たまたま三戸に来ていて、それを話題にした。
まず、八戸で飲んで、2軒目に行こうということになったけど、すでにあちらの夜行の時間もあり、一軒目の飲みでいい雰囲気になっていたのだから、ホテルに誘えばよかった。「まだ、まだ、」とタイミングを計らいすぎて逃した。「美味しいご飯たべよ」とか、自然に肩に手をかけたり、口をまわすんじゃなくて堂々とへらへらせずに、「あなたを愛したい」と伝える。それができなかった。
* * *
次は八戸。ある大学でイベントがあって、そこにいる学生と話す機会。
「ここのイベントってどーいう意図でやているんですか?」と爽やかに。僕の場合、「爽やかさ」のある声かけの異性に刺さる。
そこで、ゆっくりと徐々に自己開示をした。彼女も、いろいろとおしゃべりをしてくれた。
「洋野町に住んでいて、今、遊びにきてます」と、質問されたか自分で言ったのかは忘れたが、そういった。すると「ご飯食べたんですか~?」と質問。「きみたちは?」と返したけど、実は、自分の中で彼女とのご飯を誘おうか、周りの目を気にして、どう思われるか気にして口に出せなかった。
推測だが、女の方から「ご飯いったんですか~」と聞かれ、それ俺が自然にご飯誘えばいけたかもしれないのに!って今は思う。女からのサインを見逃して、少し女からの表情の変化があると、「逃げよう」ってびびる自分。
「飯いきましょ」って、爽やかに、かといって媚びずに、堂々と言える男になりたい。以上。