私の過労の本質 やり過ぎ、遺伝と環境のミスマッチなど

過労で2月〜3月は2ヶ月ほど寝込んでいた。

過労で悩んでいる方は、このブログともに、紹介する本も読んでほしい。過労がやばいなら、自分が本を読んでも大丈夫な時に。

疲労ちゃんとストレスさんという本をきっかけに近藤一博さんの本と出会う。疲労とは何かという本にもお世話となった。

過労の本質が、生理的疲労と呼ばれるものだ。生理的疲労とは、タンパク質合成因子と呼ばれる、私たちの細胞の中で、さまざまな臓器に必要なタンパク質を作ってくれる細胞が、リン酸化されることによってたまる。

仕事や運動(身体を動かすこと)よってこれが起こる。そのため、過労の本質はegf2a(タンパク質合成因子の別名)のリン酸化という。

リン酸化は、仕事や運動によって与えられたストレスによって、egf2aのリン酸化を進める酵素によって起こる。これをegf2aリン酸化酵素と呼ぶ。

すなわち、過労を防ぐには、ストレスを与えない、すなわち、仕事や運動をしないことが大切である。

また、軽い運動(ハイキング、屋内でジムなどにある自転車の装置をゆっくり漕ぐ)といった軽い運動により、egf2aリン酸化脱リン酸化酵素を増やすことも、最も疲労回復に大切である。

この脱リン酸化酵素によって、egf2aのリン酸化(疲労因子)が、元のタンパク質合成因子へと戻ってくれる。過労が抜ける。

軽い運動ともに、睡眠によってこれは増える。副交感神経が優位になった際にも、脱リン酸化が進むという具合だ。

そこでだ。

さらに話を進めてみよう。

人間の全ての行動の根底には、繁殖の成功がある。繁殖の成功とは、配偶者の獲得(好きな人とのセックス)、子どもの誕生である。

(本 進化心理学から考えるホモサピエンス)

研究者や犯罪者による、才能と犯罪曲線においても、彼らが子どもの誕生とともに生産力が低くなることがわかる。

すなわち、結果として仕事や運動をすることが少なくなる。全ての仕事や運動も、配偶者の獲得や子どもの誕生のために、遺伝子が動機づけしたものならば、その目的を達成すれば、私のやり過ぎの癖は抜けるのではないか。

また、遺伝と環境のミスマッチである。私たちの体は、自然を走り回っていた古代の生活のままである。一万年前の狩猟採集生活から、現代の環境とはかけ離れたことが多い。

進化は一万年だけでは、私たちを現代環境に適応させることができない。たった200世代で、資本主義のすべてに完全に適応しきれる人間は、一万先に表れるかどうかだろう。

昔は自然を走り回っていた人間や、農耕をしていた人間が、労働者として屋内で数時間も働くというのは、遺伝と環境のミスマッチである。自然で生きるように進化によって設計された動物を、動物園の檻の中にいれると、ストレスによって強迫行動(同じ行動)を繰り返すことも遺伝と環境のミスマッチであり、人間にも同じことが起きている。

このように、仕事や運動のやり過ぎの本質をさらに深掘りしていくと、子ども不足、好きな人とのセックス不足、古代の環境と現代の私たちの生活とのミスマッチなどが考えられる。

仕事運動を休む、疲労回復因子を増やすという基本的な立ち回りを心がけた上で、さらにその本質である、子どもの誕生による生産力の低下、古代の環境にできるだけ近づけた生活の獲得、模倣などが、過労の親知らずを抜く方法か。仮説であるが、様々な文献を読んだ、今の私の今のところの過労への向き合い方だ。

著書ホームシック研究において、恋愛との向き合い方は頑張っているつもりだ。

ホームシックと過労、私の散財癖の共通点が、好きな人とのセックス不足、子どもの誕生不足であること。

労働者障害や学校障害、お金障害も遺伝と環境のミスマッチであること。

これらを踏まえれば、知識を元に、不幸と見える物事も、必ず、未来の幸せに繋げられると信じている。

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