ごみを捨てる人は「実行機能」が弱いという仮説 ゴミ捨て・心理学

ごみを捨てる人は「実行機能」が弱い。

これが、ゴミを捨てる人の特徴という仮説だ。

この仮説についてこれから触れる。

1. 実行機能とは

まず、実行機能とはなんなのだろうか。

それは、「計画を立てる力」であり、長期的な視野を持てる力ともいえるだろう。

その実行機能が、なぜ、ごみを捨てる人と関係するのだろうか。

まず、ごみを捨てる人がごみを捨てる理由を考える。

それは、「ただ面倒」という社会の規範に反した行動をとっていることも考えられるが、実は「捨てたあとのごみがどうなるか想像できない人」も一定数いるのではないだろうか。

2. 捨てたあとのごみの変化

まず、捨てたごみの問題は、「自然環境に害を与える」ことである。

しかし、ごみが長期的に見て、微生物に分解されることなく、自然に害を与えるということは、「実行機能が弱く」「長期的な視野を持てない」人にとっては、おそらく想像できない。

詳細に言えば、捨てたあとのごみがどのような変化を遂げるかなんて頭になく、「手元にあって邪魔だから」という、短絡的な理由でごみを捨てるのだろう。

しかし、これは一つの仮説であって、検証してみなければわからない。

3.「ごみが多いと治安が悪い」という経験則

ごみの処理が粗雑なマンションや街は治安が悪い。

このようなイメージを持っている人もいるのではないだろうか。

この経験則も、仮説に当てはまる可能性がある。

まず、実行機能が弱い人がごみを捨てるとする。

また、「ケーキの切れない非行少年たち」という本では、非行をする人の「実行機能の弱さ」を上げている。

これらの知見から導きだすと、ゴミを考えずに捨ててしまう人が多く住むエリアでは、~したいという衝動的な犯罪が起こりやすい。

実行機能が鍛えられていないと、お金がほしいと思ってもコツコツ貯めるというより短期的な窃盗にはしったり、異性からモテたいという衝動も、地道に努力して花開くというよりも目の前の異性に犯罪的な手段で近づくことに繋がる。

このように、ごみが多い街・エリアというものは治安が悪いという、インターネットに溢れた経験則というのも、ある程度の相関が認められると考えられる。

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