社会人をやってみた感想として、実際に起きたトラウマ的な出来事を書いていく。
目次
・SNSのアカウントを特定される
僕は、「動画投稿者」としてYoutubeで活動していた。
ただの娯楽ではなく、将来お店をもったときの広報手段として「本気」でやっていたのだ。
しかし、入社して1週間くらいに、上司が僕が発信していることを知る。
話によると、別の仕事先で、僕の高校の元後輩がいたらしい。
そこで、僕がYoutubeをやっていることを話され、その上司は興味をもったという。
そこで、僕に「どんな名前で活動しているの?」と聞いてきた。
僕は、最近知り合った人に自分のSNSを教えることに抵抗があった。
そのため、「あまり教えたくないです」と断った。
しかし、「どんな内容のこと投稿しているの?」と聞かれ、二度断るのは申し訳ないと思い、発信している内容を言ってしまった。
これが、僕のアカウントに行きつくきっかけとなってしまったらしい。
初めは「僕の本名」で検索。そのあと「その内容と僕の名前」と検索して、僕のアカウントに行きついたことを、本人の口から聞いた。
・アカウントを調べられる
その日から、少し不安を感じていた。
自信のあることしか発信していないが、数週間前に知り合った年も離れた大人に自分のSNSが知られてしまうのではないかという恐怖だ。
僕はあえて「平静」なふりを職場では装っていたけれど、内面ではすごい怖かった。
その日から「不自然なこと」が起きるようになる。
・Youtubeに不信なコメント
僕は1ヵ月に1回くらいは、動画に来たコメントを見ている(1年放置することも)。
しかし、不安になって確認するペースが増えた。
そんなある日、Youtubeのコメントにあるコメントが来ている。
「パン…。」
という全く同様のコメントが、僕の動画3つについているのだ。
これは不思議だ。
その当時、僕はYoutubeも含めたSNSでパン屋で働いているという内容を一切公言していなかった。
しかし、そのコメントはなぜかパンといっている。また、名前も「匿名」だ。
明らかに、リアルな世界で僕を知る誰かによるコメントだと思った。
誰だろう、嫌がらせかな、なんでそんなことを、もしかしてもしかして,,,
そんなことで、2~3日くらい考えて、眠れなくなった。寝不足で具合が悪くて仕事を休んでしまった。
しかし、ある日、疑問が頂点に達し、上司に聞いてみた。
「Youtubeにコメントしたの、~さんですよね?」と怪訝そうな表情で聞いた。
「そうだよ。気づいてもらえるかと思って」と、その上司は不思議そうな顔をして笑いながらいった。
僕が聞いて、質問を答えるまでの間に、いつもの会話なら開けることのない少しの間があった、不思議だ。
まず、事実として、本人からそうと言われた。
上司に、匿名で、自分のSNS(教えるのを一度断った)にコメントをされる。
僕にとって、この体験は怖くて仕方がなかった。恐怖で、人を信じられなくなった。
・他の先輩との近くでの会話
「○○って知ってる?」
そう、僕の目の前で、上司は他の先輩に話しかけた。
○○とは、パンになんの関係もない。
しかし、僕はYoutubeのあいさつで「○○」と言っている。
そして、その時、「僕は上司に自分のYoutubeを教えていない状態」で、また「上司は僕にYoutubeのアカウントを見つけたと知らせていない状態」で、目の前でそんな会話を聞いた。
僕に話しかけるのではなく、あえて目の前にいる無関係の先輩に、「○○ってしってる?」と陽気に聞いていた。
僕はそれを見て、「なんで、無関係なそれがいま出てくる!?!?!?!?!?!?!」と、心の中で焦り、おびえていた。
その出来事もあって、「Youtubeにコメントしたの~さんですよね?」と、聞いたところ、その上司は僕のアカウントを検索し見つけていたらしい。
相手が知らないはずのことを、相手に知られている恐怖。
直接でなく、間接的に、無関係の人を介して、それを知る。
僕にとっては非常に苦痛だった。
・「動画ほとんど見たよ」「次の投稿楽しみにしてるね」
これらのタイトルの言葉は、実際に言われたことだ。
なんと、僕の投稿したコンテンツを「ほとんど」見たらしい。
ここで強調したいのは、僕は過去に「アカウントを教えたくない」とはっきりと断言したことだ。
しかし、動画を見たことを宣言され、次の投稿も見ることを約束される。
僕にとって、自由な表現の場を失っている気がした。また、SNSを過度に監視されている恐怖を覚えた。
・性交渉の回数を聞かれる
男同士であるのか、上司は僕との会話に女性関係の話を持ち込んできた。
初めは、自分に興味を持ってくれることがうれしかったけれど、先に書いた「恐怖体験」が積み重なった後では、質問されることが怖くなった。
「(最高で)何回できる?」
上司は、一日にできる最大の性交渉の回数を僕に聞いてきた。
上司と部下という断りづらい関係上、僕は「~回です」と言った。
このように、僕にとってSNSを監視されているという恐怖感を抱いた相手から、これほどのプライべートな質問をされることは苦痛だった。
最後に
このように、パン屋は楽しかったが、僕はそこにある人間関係で潰れてしまった。
すべてのパン屋で同じことが起きるというよりも、これは「社会人」として、上司と部下の間で起こる問題だろう。
今でも、「なぜそれほどまでその上司は僕に関心を示していたのか」、「匿名で部下のSNSにコメント」したり、「僕に関係のあることを他人を介して聞かせた」理由はわからない。
しかし、これは僕が体験した事実であり、今後このようなことが起きれば法に頼る(匿名で僕に接近してくる、仕事から離れ、もう他人にも関わらず僕にコンタクトをとってきたとき)。
その方も、興味本位でやったことだろうが、僕にとっては心の傷となる出来事だった。