画面上での仮想的錯覚 

※これ、仮説なので、不快に思った方は読み進めないでください。一つの仮説なので、信念や科学的な文章ではありません。一応、進化心理学の、科学的な知見は書いていますが…。 

 人は画面の人を、現実にいる人と錯覚してしまう。

 これは、人間が1万年前と脳の構造や生殖戦略に大差ないとする、進化心理学の意見である。人はスマホやパソコン・テレビで見た人を、現実で近くにいると錯覚してしまう。

 それは、「アイドル」についても当てはまる。アイドルとは、容姿が整った男女が異性に対してサービスをすることで、それをチケットや商品なりに換金化するビジネスである。

 アイドルは、テレビやスマホで放送され、それに熱狂する。

 ここで、アイドルに夢中になる人とはどのような人なのだろうか?

 それは、現実で、自分の理想の異性にアピールされていない人と言えるかもしれない。これは僕も同様。

 アイドルというのは画面の向こうに笑顔を与え、目でじっと正面を見つめ、楽しそうに踊りや歌を繰り返す。これは、自然界での求愛と似たものを感じる。

 人間も、好きな人の目の前では表情豊かになってしまうし、隠しても瞳孔が開いてしまう。鳥なんかでも、求愛のために歌やダンスを踊る生き物もいる。

 ここで、人間は画面の人を現実にいるものと錯覚してしまうという法則に立ち返ろう。すると、画面を見る人というのは、魅力的なアイドルの擬似的な求愛行動が、現実で自分にされているように頭の中での錯覚が起こっている。

 しかし、アイドルにはまらない人もいて、それは現実で、自分の理想の異性とマッチングできる個体ではないだろうか。現実で求愛がされる、または求愛が成功するならば、アイドルが与える疑似的な求愛でなく現実の異性から求愛を迫られるのだ。

 すなわち、アイドルにハマる人とは、現実では自分の欲しいパートナーからの求愛がなくてそれを画面を見ることで自分が求愛されているという錯覚を起こしている人ともいえるだろう。

 そうすると、進化心理学の立場から考えるアイドルというのは、擬似的な求愛を現実で理想のパートナーとマッチングしない人に与えることで、その錯覚を換金化するビジネスという風に、冷淡で合理的な見方ができる。逆に、この法則を利用することもできて、ファン=潜在的または顕在的な求愛者 という風に、とんでもない発想をするとしたら、自分も自己ブランディングをしてファンを作ることで理想のパートナーとのマッチングに繋がる可能性もある。

というふざけた仮説を紹介した。

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